この表は、メレンゲのような細かい泡とふつうの石鹸で泡を立てて洗顔した後、３０分後の肌の水分量です。

赤い線は「泡洗顔」、青い線はふつうの石鹸です。みておわかりのように肌の水分量が違います。細かい泡は、汚れをおとして、肌の潤いをとどめる洗顔の方法なのです。

泡洗顔のポイントはできるだけ泡の粒子を細かくすることです。それは、泡が細かいと汚れだけが泡について落とすので肌にとってよけいなものをにがしません。よく肌のつっぱり感を聞きますが、これは必要なものが洗顔でおちてしまっているため起こる現象です。
　

潤いのあるお肌と乾燥したお肌の状態を比較してみましょう。

潤いのあるお肌は、キメが整っていて角質細胞間にも水分をたっぷり含んでいます。

逆に乾燥した肌は、キメが荒れていて、角質細胞から水分が蒸発しやすい状態になっています。

冷暖房などで、室内が乾燥し肌の機能が衰えることで、それを速く修復しようと新陳代謝のリズムが早まります。するとリズムが早いために本来たっぷり水分を含んだ角質細胞ができるはずなのに、できなかったり、角質細胞同士をつなぎとめる細胞間脂質が減少するなどの状態になりやすくなります。そのことがますます肌の乾燥を招くのです。

肌が乾燥すると水分が不足して弾力が失われ、シワの原因にもなっていきます。肌の乾燥は老化を招く元凶ともいえます。このようなトラブルを防ぐために大切なのが、水分と油分をバランスよく補給することです。
　

ミルクローションをつけることで、肌の表面に膜を作るため、肌の持っている水分とスキンローションで与えた潤いを逃さず、なめらかな肌にすることができます。

乳液をつけていない右図は水分が肌の表面から逃げてしまい、キメも乱れやすくなります。これは乳液と化粧水をいっしょに使ったときと、化粧水だけの場合の効果の違いを表したグラフです。

化粧水のみの保湿では水分が蒸発してしまい、十分な潤いは1.5時間しか保てません。一方化粧水と乳液を併用し、与えた水分を油分で封じ込めると十分な潤いを７時間以上保つことができます。

特にかさつき・くすみ・シワの原因になる大きな要因・乾燥は、水分と油分をよく補給することが必要です。